旅先での出逢い

イナリに滞在していた間は毎日、サーミ議会・文化センターSajosの中にあるレストランRavintola Čaijuに毎日通っている。この日は少し混んでいたので、同じく一人で食事をしていた女性と相席させてもらった。日替わりメニューのトナカイシチューを食べていたら、同じテーブルの女性から「一人旅ですか」と尋ねられ、それをきっかけに話題が広がって、1時間ほど話をした。彼女はポーランド出身で、留学時代に出逢ったフィンランド人男性と結婚し、現在はヘルシンキに住んでいるとのことだった。

その後、Juutua川で釣りをしていた彼女の夫さんと息子さんたちにもお会いして挨拶をし、年長の息子さんから「一緒にサーミ博物館SIIDAに行こう」と誘われたので、昨日に続いて再訪することにした。途中、彼女たちが知るローカルなカフェのオーナーと立ち話をしたり、博物館ではトナカイ縄のゲームに挑んだりと、思いがけない展開を楽しんだ。

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博物館を出て川の方へ戻ると、彼女の夫さんと息子さんは魚を見事に釣り上げていた。魚を焼く場所を探さなければならないと言う彼女たちに、私が2度訪れたJäniskoski急流のそばに火を焚ける小屋があったことを伝えた。

彼女たちからは夕飯にも誘われたが、私はもう一度Jäniskoskiへ一人で歩いて行きたかったので、連絡先を交換して一旦そこでお別れをした。彼女たちとはもしかしたらまた明日再会するかもしれないし、いつかヘルシンキで再会するかもしれない。いずれにしても愉快な出逢いだった。