Axel Fahlcrantz - ヨーテボリ美術館からのメール

Axel Fahlcrantz (1851 - 1925) - Åskmoln (Thundercloud)

先週訪れたヨーテボリ美術館は、19世紀末〜20世紀初頭にかけての北欧美術のコレクションでは世界一の規模を誇り、まさにその時代の北欧の風景画が大好きな私にとっては、夢のような空間だった。

しかし、私が特に敬愛する画家、Axel Fahlcrantz(アクセル・ファールクランツ)の作品は、残念ながら展示されていなかった。受付でスタッフに尋ねたところ、彼自身も「所蔵されている3点を長らく見ていない」と話してくれた。そして、「美術館に直接メールを送ってみて。そうしたらキュレーターが展示を考えるかもしれないから。」との提案を受けた。

そこで昨夜、感謝を込めて美術館へメールを送った。最大の目的だったFahlcrantzの作品は見られなかったけれど、展示内容がどれほど素晴らしかったか、そして、スタッフの皆さんが本当に親切だったことへの感謝を綴った。すると、今日早速、まずはあの時提案をくれたスタッフから、続いて、キュレーターからも直々に温かい返信を受け取った。

キュレーターからのメールには、以下のように書かれていた。

「あなたの意見にはまったく同感です。彼の作品は非常に興味深く、実は前回の常設展の展示替えの際にも、私の頭の中にありました。」

彼の作品が最後に展示されたのは2016年頃で、2023年にはそのうちの一点がワルシャワ国立美術館へ貸し出されていたという。そうした具体的な足跡とともに、展示をあきらめた理由も説明されていた。Fahlcrantzの作品はいずれも横幅が約2メートルと巨大で、一部屋の印象を支配してしまうらしい。そのため、同時代の他の画家たちと並べて掛けるのが物理的に難しいそうだ。

そして、メールはこのような嬉しい言葉で結ばれていた。

「おそらく、彼のためだけに捧げられた独立した展示室として構成し直す方がいいのかもしれません。今後の展示計画の念頭に置いておきますね。」

ヨーテボリ美術館が所蔵する作品は、彼の数ある作品の中でもとりわけ素晴らしく、私にとっては特別な芸術作品だ。一人の鑑賞者の熱意にこれほど真摯に向き合ってくれた美術館の姿勢に、深い感謝を覚えると当時に、ますますこの美術館が好きになった。いつか、大きなキャンバスに描かれたAxel Fahlcrantzの静謐な世界が私を迎えてくれる日を、心から楽しみにしている。