Áilegas

夏至の日の夜20時半を過ぎてから、一人でウツヨキのAiligas/Áilegasに登った。

登りはじめてすぐ、一頭のトナカイに遭遇した。程よい距離があったので、トナカイは逃げることはなかった。怖がらせないようなるべくゆっくり動いて、しばらくじっと静かに観察した。この時期に角があるということはおそらく雄トナカイで、もしかしたらKaldoaivi原生地域で放牧されている個体だったのかもしれない。

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標高342mのAiligasも、上の方にはツンドラ地帯が広がっていて、ところどころに雪も残っていた。

遠くノルウェー方面の山はまだ雪に覆われていて白い。夜の太陽は雲に隠れていたが、それでもなお壮観な眺めだった。

おそらく天敵に襲われたのだと思われるトナカイの亡骸も目にした。この辺りでは、ウルヴァリンがトナカイを狩るらしい。主に狩られるのは、人間側の都合や勝手(経費や労力の削減、観光目的による管理等)によって本能や運動能力の発達を妨げられた“弱い”個体なのだと教えてもらった。

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