今朝方、旅先で丸ごとの生魚(車海老ほどの大きさで、鮫や爬虫類、或いは虫を想起させる独特の形状だった)を殻から吸い出すように食べる夢を見た。咀嚼中に「あ、食べちゃった」と少し気持ち悪さを覚えて目が覚めた。この異形の生物のビジョンから、かつて読んだ松村潔氏の雑記帳の記述を思い出した。
松村氏は以前、エーテル的な疲労・枯渇を感じた際、金星から生命力をチャージしたと書かれていた。そして、そのエネルギーは「『へ』の字や『く』の字に折れ曲がった虫のような形状」に見えたと記している。私が生のまま食べた生物も、このエーテル的生命力の象徴だったのではないかと思った。
また松村氏は、別の記事の中で「食物を食べる行為は異物と自分との衝突であり、そのたびに自己は変容する。生食ほどその衝突は激しい」というようなことも書かれていた。夢の中で異形の生魚(或いは虫)を咀嚼し、気持ち悪さを覚えたのは、金星の本質を受け入れたことに伴う自己変容のプロセスだったのかもしれない。
2023年からパステルで絵を描き始め、数日前からは水彩画にも取り組んでいる。昨日ちょうど気になっていた水彩の技法を理解し、早速試そうとしていたタイミングで見た夢だった。夢の中で、創造を司る「金星」の野生的なエネルギーを丸ごと取り込んだようだ。
そういえば、夢の中では知り合いの男性(実際には見覚えのない人物)と食事をしていて、彼はこの異形の生物について「それ、ちょっと生臭かったよ」と言っていた。それで、私は食べないつもりだったのだが、気づけば食べてしまっていた。これも、異物に対する理性の拒絶と受容を示すような、おもしろい象徴だったと思う。