出会いがもたらす未知なる扉
ウツヨキ滞在中にトレッキングのガイドをお願いしている方がとても親切で、他にも、現地の歴史や生活を学べるツアーを提案してくださったり、私の身長にあう自転車を見つけてきてくださったり(しかも他よりずっと安価で)と、既にいろいろお世話になっている。彼の地を訪れるのが楽しみなのは勿論のこと、彼女にお会いすることも楽しみになってきた。 自分一人で地図を見て歩いて回ることもできるけれど、ツンドラの荒野が広がるあの地で、徒歩で見たり知ったりできることなどごく僅かだろう。やはり現地の、それもご家族が代々サーミのトナカイ飼いだという方にガイドを依頼して正解だったと感じる。現地の歴史や生活について話を聞くことができるだけでなく、自力では到底見つけられなかっただろう登山道を案内してもらえることになった。 ウツヨキは、住民の約半数がサーミ語を母語とし(公用語もフィンランド語と北サーミ語)、サーミ人が多数を占めるフィンランドで唯一の自治体というだけあって、提案してもらった山(実際には"mountain"ではなく"fell"と呼ばれる)の名称はどれもサーミ語で、Googleマップでは見つけることができなかった…