純粋な喜びのための創作・創造を手段化しないこと
Vが焼いたパンや菓子の写真をSNSに投稿すると、「カフェやパン屋さんが開けるるよ」と言われることがある。そして、それがある種の賛辞であることは理解している。しかし、そのたびに、自分の好きな時に自分が食べたいものを自分で作って楽しむのと、仕事として他者に提供するために作るのとは、全く別のことだなと思う。 実際にVは「これが仕事になったら確実に嫌になる」と言っているし、わたしもきっとそうだろうと思う。写真を撮ることや文書を書くことと同じで、それが純粋な楽しみ、つまり趣味あるいは道楽だからいいのであって、不特定多数の他者に提供して商売にするという”手段”にしようとは思わない。つまり目的が違うのだ。 報酬や評価を得るためではなく、一人で夢中になれること、行為そのものになれるようなことをただただやっていると、無条件に満足していられる。それはある種の忘我であり、純粋に生きている瞬間だからだろう。道楽とはそういうことだ。 純粋な喜びとしての創作や創造=道楽がないと、生は貧しくなる。道楽を何か他の目的のための手段にはせず、道楽のままに守るのは、実はかなり重要なことだ(そして、この道楽は消費ではな…