Infinite emptiness
昨日から、なんにもない、本当にまったくなんにもないという感覚が再びやってきて、わたしはまたしばし抵抗していた。しかし、どんなに抗おうと、すべては虚無だ。そして、それでいいのだとあきらめた。 自分(世界)はまったくの空虚であるという事実に抗うほど、苦しくなるということが改めてよくわかった。確かにそこにある事実には抵抗しないことだ。 「空虚だ」と気づいたところで、頭の中にアークトゥルスの名が浮かび、突然強い眠気に襲われた。目を閉じるといつもは様々な色の光が点滅したり流動したりするのが見えるが、今日はひたすら真っ暗だった。しばらく暗闇をぼんやり漂っていたら、やがて真っ黒な大きな目がこちらを見ているのが見えた。大きな目はだんだん近づいてきて、わたしはその中に呑み込まれた。赤紫色の光に包まれた中で、ずいぶん昔の記憶のようであり、まったく知らないものでもあるような濡れた石畳の階段の淵で、鈍い光が一瞬虹色に煌めいたのが見えた後、わたしは完全に意識を失った。そのまま一時間ほど眠っていたようだ。 虚無の側にシフトする。自我が抵抗するたびに、こうしてシフトを繰り返していく。 From yest…