虐待と暴力の連鎖は構造的問題であると気づくこと。目の前の子ども、自分の中の子どもを守ることが、人生を変え、社会を変える。
「子ども時代に傷つけられた人間がなぜ権力を持てるのか、どうして権力者に選ばれるのか。それは、我々ひとりひとりにも同じ傷があるからだ。」 「小池百合子氏(に代表されるような権力者)に強烈に惹かれる人も、猛烈にむかつく人も、(その原因は)あなたの子ども時代にある。」 安冨歩さんと清水有高さんの話を聞いて思い出したのは、過去にわたしが日本の某省庁所管法人で派遣社員として働いていた頃の体験だ。その職場では、時々指導にやってくる担当省庁のキャリア官僚が、幹部職員を激しく罵る光景が日常茶飯事だった。 怒りで顔を真っ赤にして暴言を吐き続けるキャリア官僚と、じっと黙って項垂れる彼よりはるかに年上と思われる幹部職員の様子を初めて目撃した時、わたしは呆気にとられた。それは、物語の中でしか聞いたことのないような言葉の嵐だった。しかし、何度か重なるうちに、まるで奇妙な寸劇を見ているような気がしてきた。 後から聞いた話では、その人(上記のキャリア官僚)は両親との関係に傷を抱えているらしいとのことだった。怒り狂って大声で怒鳴り散らす彼の姿は、まるで泣き叫ぶ幼児のようだったので、その話には納得した。同時に、…