無為自然
肉体があることを忘れているぐらいが、いい状態なのかもしれないとふと思う。それは、無理や不調がなく快適に循環している状態だということだ。肉体で生きていることをすっかり忘れるぐらいに、素直に愉快にいられる環境に身を置くこと、そうした環境を自らにゆるし、自らに与えることは大事。そうすると、何かを成そうとしなくても、ただ在るだけで自ずとめぐっていく。…
Rays of sunshine after the Storm, May 2022 6×6 Driftwood Pinhole Camera Fomapan 100…
Scilla Siberica, my favorite small blue flowers, April 2022 6×6 Driftwood Pinhole Camera Kodak Ektar 100…
Sakura, April 2022 6×6 Driftwood Pinhole Camera Fomapan 100…
肉体があることを忘れているぐらいが、いい状態なのかもしれないとふと思う。それは、無理や不調がなく快適に循環している状態だということだ。肉体で生きていることをすっかり忘れるぐらいに、素直に愉快にいられる環境に身を置くこと、そうした環境を自らにゆるし、自らに与えることは大事。そうすると、何かを成そうとしなくても、ただ在るだけで自ずとめぐっていく。…
日本で再会した何人かの友人たちから、さくらをチェコへ移住させたのはわたしの人生の中でも最大そして最善の決断だったのではないかと言われた。確かにわたし自身も、さくらをチェコに連れてきて本当に良かったと常に思っている。さくらは日本にいた頃よりもずっと健康的で生き生きとしている。さくらにとっても、わたしにとっても、本当に良い決断だった。 わたしがチェコに移住する前、日本で彼らと交流していた頃には、わたしの傍にも彼らの元にも犬はいなかった。それが今ではみな犬と共に暮らしていて、犬との生活がいかに自分たちに大きな変化をもたらしたかという話が尽きなかった。ヘルシンキ行の機内で隣り合わせた人とも、犬に纏わる話題で意気投合し、犬との生活が与えてくれた変化について語り合った。…
日本に着いてすぐ、わたしが到着する直前に大雨が降って気温が少し下がったと聞いた。その後の日本滞在中は確かに暑さもそこまで厳しくはなく、終始無理なく過ごせたし、雨もうまく避けられていた。おかげで、旅も存分に楽しめたし、テラス席での会合や飲食も快適だった。冗談半分に「わたしが日本を離れたらまた酷暑が戻ってくるかもね」などと言っていたが、どうやら本当にまた日本はかなり暑くなっているようで驚いた。 以前から、日本へ行くタイミングには自分の意図だけではない何かが働いている気がしている。実際に、数年前にはまるで図ったかのように祖母の死に間に合ったし、コロナ禍の最中にも無事に帰国して母の最期を看取ることもできた。 今回の一時帰国もやはり終始最適な時に運ばれていたように感じる。きっと次回もまたそうなるだろう。そもそもあらゆる旅と移動には、そうした個の意図を超える流れのようなものが働いている感がある。…
今回の日本滞在、日本の旅は、とても充実したいい時間だった。会いたかった人たちに会えたし、思わぬ嬉しい交流もあった。美しい眺めにいくつも出逢い、数々の美味しいものを食べ、気に入るものや場所もたくさん見つかった。終始天気にも恵まれて、すべてのタイミングが完璧だった。 今回の旅で実感したのは、わたしはあらゆる意味で旅人なのだということだった。そして、わたしはわたしが会った人々にとってある種のマレビトであり、種を運ぶ者なのだと感じた。 旅人として眺めると、日本は本当にいいところだった。美味しいもの、すてきなものがふんだんにあり、美しい風景と独特な眺めに溢れている。何度か書いたように、まるで映画やアニメ、ゲームの世界に入りこんだかのような気分になることがよくあった。あの非日常的なフィクション感は、日本だからこそ味わえるおもしろさだろう。…
Waterscape, Tábor, April 2022 6×6 Driftwood Pinhole Camera Kodak Ektar 100…