ただいま、さくら
羽田を発ってから約32時間を経てようやく自宅に到着。なかなかの長旅。さすがにくたびれた。 さくらが駅まで迎えにきてくれた。ただいま、帰ってきたよ。…
羽田を発ってから約32時間を経てようやく自宅に到着。なかなかの長旅。さすがにくたびれた。 さくらが駅まで迎えにきてくれた。ただいま、帰ってきたよ。…
JALのプレミアムエコノミーを初めて利用してみたところ、あまりの快適さにすっかり熟睡。日本滞在中の疲労が蓄積している中での14時間40分という長時間フライト、エコノミー席は満席で、さらにその後11時間の乗り継ぎ待ちもあったので、チェックイン時に思い切って奮発してみた。結果は大満足。さらに思いがけない楽しい出会いもあった。 そもそも元の予約はヒースロー経由(最も避けたかったがそれしか無かった)だったのが、ブリティッシュ・エアウェイズによってフライトがキャンセルされたため、変更可能な選択肢の中からヘルシンキ経由を選んだのだった。結果的にはすべてより快適になっている。…
何を話したか、何をしたかは重要ではなく、会うべき人とは会うことになり、そうするとそこにただいるだけで共振は起きる。それだけで十分で完全だった。 今回の日本滞在は、死者と再会する機会でもあった。肉体を離れていった人たちがこの世界に確かに存在していたことを思い出し、そして、彼らのエッセンスは今もこの世界をめぐり続けていることを確認した。それは、風であり、波であり、光だった。…
だんだんと日が暮れて、空が珊瑚色に染まったあと、世界がゆっくりと深い藍色に包まれていった。心地よい風が通り抜けて、たくさんの光がちらちらと揺れていた。 今回の日本滞在最後の夜は心がじんわり溶けていくような優しい時間となった。ホテルに辿り着いてから振り返ると、思わず涙ぐんでしまいそうになるほどいい時間だった。まるでずっと昔にどこかで共にいたのではとすら感じる人との、新しくも懐かしい出会い、そして共振。この時、眺め、感覚を、いつか思い出す日が来るだろう。 ずっとずっと夢を見ているようだ。そう感じられるほどすべてが静かで美しかった。生きながら瞬間ごとに死んでいると感じ、こちらとあちらは違うようで同じだった。形あるもの、形なきもの。やっぱりきっとすべてが夢なんだろう。…
皇居の周囲をしばし散策。東京で暮らしていた頃には、仕事帰りに時々この辺りを歩いた。丸の内界隈も思ったより人出が多かった。ホテル滞在にもそろそろ疲れてきたので、チェコの自宅でゆっくり横になりたい。…
ホテルのある銀座界隈は週末だからかすごい人出なので(それでもコロナ感染拡大の影響なのか先週よりも随分すいているらしい)、丸の内まで逃げてきた。15時を過ぎていたので食事メニューをオーダーできるお店は少なく、タパスメニューのあるスペイン料理店のテラス席に滑り込んだ。担当してくれた店員さんとチェコビールの話でひとしきり盛り上がった後は、人通りの少ない静かな丸の内の眺めを楽しみながら遅いランチ。それにしても東京はすごい街だなあ。…
東京で働いていた頃、仕事帰りによく一人でさまよっていたあたりを、久しぶりに歩いた。交差点の向こうから当時の自分がふと現れるような気がして、なんだか不思議な気分になった。 東京駅まで迎えに来てくれた友人と、混雑していないテラス席がある店を探し歩き、東アジアのどこかの街の屋台のような場所で夕飯を食べた。 やっぱり、日本の街中に佇んでいると、まるでゲームやアニメーションの世界に迷い込んだような気分になる。建ち並ぶビルも、通り過ぎていく車も、行き交う人々も、創作物の中のワンシーンのようで、まるで映像の中にいるようだ。…