共存とは

イギリスに亡命していたロシア連邦保安庁(FSB)の元職員アレクサンドル・リトヴィネンコ氏が2006年11月に放射性物質によって暗殺された事件を題材にした映画を、ジョニー・デップがプロデュースし、本人主演で制作される計画があったことを初めて知った。2007年には多くのメディアが報じていたようだが、その後の情報が見当たらないので、最終的に制作には至らなかったのだろう。 ロシアによるウクライナ侵攻について調べているうちに、2020年に起きたロシアの反体制派リーダー、アレクセイ・ナワリヌイ氏の暗殺未遂事件のことが思い出され、さらに、2006年のリトヴィネンコ氏の事件を思い出したのだった。 チェコで暮らすようになってから、当然ながらこの国が経てきた経緯を知る機会は増えた。正直なところ、日本にいた頃にはまったく知らなかったことの方が多かった。それに加え、実際にソ連による軍事侵攻とその後を経験した人々から話を聞いたり、ロシアから(そしてベラルーシやウクライナから)移住してきた人々の話を聞いたりするうちに、わたしのロシアそしてソビエト連邦に対する視点はかなり変化した。 ナワリヌイ氏の暗殺未遂事件…

パラレルワールド

各々が各々の信念に従って見たいものだけを見たいように見、各々の都合に沿った“現実”を主張する。現実というパラレルワールド。 何を取り入れ、何を出すのか。 人は自らが発するものになっていく。…

新しい取り組み、新たな自分の発掘

ソーラーリターンにあわせて、Instagramに新しいアカウント [https://www.instagram.com/hvezda963/] を作成し、絵の投稿を開始した。投稿数はまだ少ないが、思いのほか反応があってまた驚いている。 思いもよらぬ衝動に突き動かされて突然絵を描き始め、マイペースなりに練習を続ける中で気づいたことがある。それは、新しい取り組みとは当然ながら未知の領域に挑戦し続けることで、そこでは自分に退屈することがないので、結果的にそれが今を生きる力となり、今後を生きる推進力になるということだ。 自分自身に退屈することは生きる力を損なう根源なので、一人単独で集中し、没頭し、満足できる”何か”を自ら見つけ出すこと/自らの手で作り出すことは、肉体的にも精神的にも健康に生きるために不可欠であり、そうした意志的な実践を通してようやくわたしは機械ではない人間になり得るのではないかと感じている。そしてそれは、包括的な自己を生きることに繋がっている。…