思いがけない呼応に

すてきなものを作る人だな、すばらしい感性と創造性だな、と感じている人たち二人から、わたしの写真がとても美しい、すばらしいと言われ、とても嬉しかった。しみじみと嬉しくて涙がこぼれそうになった。 作ることに夢中になって、出来上がったものに自分で驚き、ひとりで満足していると、それだけで退屈はしないし寂しさなどもまったく感じないけれど、ふとした時に思わぬところからわたしが作ったものに共振する声が届くことがあり、そうするとどこか救われたような心地になり、まだしばらくここで生きようと思う。…

Creation

Whether slow or active, few or many, if we can enjoy our own creativity, that is what success is. Trying to make something good, or in other words, "good" in others' eyes, is a pattern we tend to fall into. However, if we only pursue it, not…

宇宙船アトランティス号

現在わたしたちが暮らしているフラットが入っている建物には「アトランティス」という名称があり、ところどころに船をモチーフにしたと思われるデザインが施されている。東へ向かって長いカーブを描くリビングルームはまるで船首のようにも感じられ、ふと、まるで中空に浮かぶ船に乗っているような気分になることがある。この船が東の地平から昇るシリウスの方を向いていると考えると、ここは、あの伝説のアトランティスだけでなく、シリウス(恒星)を信仰していたという古代エジプトにも繋がっている。ここはそんな風に時空を超えるさまざまなイメージを呼び起こしてくれる場所だ。…

武満徹が見た夢 ー 星形の庭へ降りてくる無数の鳥たち

武満徹もまた太陽系外と繋がっていた人なのだと思う。あるいは、恒星化した(目指した)人だ。 彼が夢から音の着想を得ていたことはよく知られている。たとえば彼は、パリのポンピドゥー・センターで星形に剃られたマルセル・デュシャンの頭を撮影したマン・レイの写真を見た夜に、無数の白い鳥が黒い鳥に導かれて星形の庭へ降りていく夢を見たそうだ。その風景を音楽的だと感じた彼は、それを音楽にしたいと思い、『鳥は星形の庭に降りる』を作曲したのだという。 夢の中の無数の鳥たちは、星形の庭=五角形=地球上における創造性あるいは遊びへと降りてきた恒星意識だろう。 夢は、物質的個体として地上に存在するわたしたちにとって、肉体という制約を離れて時空を超えてどこまでも広がり、極めて象徴的かつ概念的な体験を得ることができる唯一の(肉体的な死を除く)方法だ。恒星意識は夢を通ってやってくる。…

タルコフスキーと武満徹

自分が撮ったあるピンホール写真がふと水墨画のように見え、そうしたら、Antony and the Johnsonsの『Dust and Water』が頭の中で流れはじめた。そうするうちに、タルコフスキーの映画の中のシーンがいくつも頭の中でゆっくりと再生されていった。そして、タルコフスキーの作品歴を改めて調べていたら、武満徹が彼について語ったインタビューを見つけた。とてもいい記事だった。 �����O�C���^�r���[���^���R�t�X�L�[�Ǔ� [http://www.imageforum.co.jp/tarkovsky/tkmt.html?fbclid=IwAR1jTCAnNnJRAy6YUCDn5x-ChPMs0MI6306AvfOMw1i17lfds5jnlqjSPNY] 「彼の映画で僕が面白いと思っているのは、ある一つの場所(空間)の中で時間が動く──もちろん長回しをしていれば、日常的な時間も当然物理的に経過しますが──。そんなことではなくて、時間がいろんな顔をして、どんどん変質しながら動いていくのが分かるんです。」 「彼は言い知れぬヴィジョンを持っていて、…