The Old Soul

The Mulberry Tree by Vincent van Gogh このところ、鮮やかな黄色と深い青色の組み合わせのものがなぜか手元にやってくることが続く。オーラソーマで言えば、B047「古い魂」のボトルの色だ。10年ほど前にも同じ色の組み合わせのものがいつの間にか身の周りに集まっていて、ある日ふとそのことに気づいて驚いたことがあった。当時暮らしていた部屋にはこの色の組み合わせの絵を飾っていたが、誰の作品だったかが思い出せない。もしも今、また同じ色の絵を飾るなら、わたしはゴッホが描いたこの絵を選ぶだろう。…

絵を描きたいという衝動

子どもの頃はよく一人で架空の物語を作り、その絵を描いて遊んでいた。小学生になってからは、毎朝見ていたテレビ番組のマスコットキャラクターの絵を描いては送り、番組内で紹介されるのを楽しみにしていた。中学生の頃には、好きだった歌舞伎俳優や役柄の絵を描いて『演劇界』に投稿したりもしていた。思えばわたしは昔はよく絵を描いていた。 中学校では美術部に入部したものの、当時のわたしは支配的だった母親との関係に苦しんでいた上に、女子高特有の雰囲気に馴染めなくて周囲から攻撃を受けることも多く、ある日、美術用机にびっしりと悪口が書かれているのを見て、退部した。結局、美術部ではわたしは何一つ完成させることはなかった。 その後わたしはいつしか、「わたしには絵なんて描けない」と思いこむようになった。実際に、つい最近まで、なんとなく「わたしは絵を描くのは苦手、イラストどころか落書きも無理無理、さらっと絵が描ける人はすごいなあ」などと思っていた。 そんなわたしが、唐突にやってきた「色を使って絵を描きたい」という欲求に動かされて画材を購入した。まったく思いもよらない衝動と行動だった。「絵が描けない」と思いこんで封…

干からびて小さくなった母の笑顔と格納庫のような病院の夢

今朝見た夢の断片を思い出した。わたしは母と一緒にタクシーにのって”病院”へ向かっていた。母は生前の姿とはまったく異なり、ミイラのように小さく干からびていたけれど、顔には満面の笑みを浮かべていて、調子も機嫌も良さそうだった。タクシーの運転手はまったく知らない男性だった。 この場面の前だったか後だったかははっきりしないが、わたしは病院にいた。とはいえ、そこは病院というよりも、航空機あるいは宇宙船の格納庫のような場所で、何人もの人たちが動き回っていた。母と彼女のパートナーもそこにいたような気がするが覚えていない。…

アトランティスにいる

松村潔氏の最新記事の中のアトランティスに関する記述を読みながら、ふと「わたしはアトランティスにいます/アトランティスから来ました」と言えるなと思った。現在暮らしているフラットの名称も「アトランティス」なのだし、それでいこう。 アトランティス時代にはスピカは地球とのの接点があったそうだ。スピカ、アトランティス、そして海王星=エーテル体がテーマのようだ。 昨日の日食は、ネイタル海王星にほぼ合だった。 テーマというよりも、神話あるいはファンタジー創作かもしれない。 ”Dream is the personalized myth, myth the depersonalized dream; both myth and dream are symbolic in the same general way of the dynamic of the psyche.” - Joseph Campbell…

海の夢、そしてアルゴー船

日食が起きている頃に海の夢を見た。わたしは渚を歩きながら、ゆったりのたうつ海を眺めていた。深い藍色の海原は手前になるにつれ緑を帯び、絶え間なく寄せくる波が作る白い飛沫が美しい文様を描いていた。やがて、巨大な古い木造帆船の一部が視界に入った。わたしは「これがわたしが撮った写真に写っていた船か」と思っていた。 船の全体は見えなかったが、視界に入った部分だけでも相当な大きさだった。いくつもの太い木材がしっかりと組み合わさっており、その重厚感にはわずかに恐怖すら感じた。船体からは、これまでにいくつもの厳しい航海を経てきたであろう風格が漂っていた。 場面は変わり、わたしは木の杭の上を渡り歩きながら、引き潮の海を眺めていた。みるみるうちに水が引いていき、渚は広さを増していった。動いていく水を足に感じながら、浅瀬を歩いた。辺りには誰もおらず、とても静かだった。景色は全体的に翳りを帯びていたが、海の色は鮮やかで美しかった。 目が覚めた後、アルゴー船の名が頭に浮かんだ。イアーソーンがコルキスの黄金の羊の毛皮を求めて旅に出るために建造された巨大な船。ヘラクレスや、双子のカストールとポリュデウケー…