犬を通じて親しくなった近所の友人との会話の中で、お互い、家族や義家族の中に依存と虐待の連鎖を含む機能不全があった(ある)ことを話した。彼女から、「あなたはそんなにも大変な状況からどうやって自己を回復したの?」と尋ねられ、私は久しぶりに自分の過去30年ほどの経緯をできるだけ簡潔に話した。
そして、「そんなにも多くの大変な経験を冷静に話せるなんてすごい」と言われて、自分の過去と回復のプロセスを話す時に、感情がまったく揺らがないことを改めて確認した。何年か前までならば、過去について話すと、時に涙が溢れたり背中が痛くなったりしたものだが、今となってはすべて淡々と話すことができる。
最近はそもそも人と話をする機会が少ないので、自分の過去について話すことは滅多にないけれど、今日のように、話の流れの中で相手が関心を持ったり、何らかのヒントやきっかけになるならば、きっとまた同じように正直に話すだろう。誰かを助けたい/誰かの助けになれるとは思わないが、自分の経験をシェアすることはできる。