窓の外の朝の風景をぼんやりと眺めていたら、不意に小雨が降っているように見えた。え?と驚いて道路や向かいの建物の屋根を確認したが、全く濡れていない。しかし、視線を上げてまた少し遠くを見やると、やはり小雨が降っているように見える。でも、視線を近くへ戻すとやっぱりどこも濡れてはいない。
こういう視界を体験するのはちょっと久しぶりだ。以前はよくこの光景を目にしていて、私はこれを「光の雨」と呼んでいた。初めて光の雨を見たのは子どもの頃だったと思う。それ以来、いろんな場所で同じものを目撃してきた。
それは、時にはしとしと降る静雨のようであり、また時には土砂降りのようであったりした。しかし、光の雨は何処でも見えるわけではない。日本では、大きな木がたくさん生茂る古い神社などで見えることが多かった。
【追記】
この体験をFacebookにも投稿したところ、チェコの別の地域に住む友人が、同じ日の朝、同じ光景を見たと知らせてくれた。ということは、あれはこの町だけで見られるものではなかったのかもしれない。