数日前からスウェーデン第二の都市イェーテボリに滞在している。昨日は、今回の旅の目的のひとつ、ヨーテボリ北群島の中のRörö島を訪れた。イェーテボリ市街地からは、2つのバスと2つの船を乗り継いで、片道2時間ちょっとの遠足だ。

Rörö島には、氷河に削られたという巨大な岩が広がっている。剥き出しの岩と、その間に逞しく生きる植物の緑、点在する青い淡水の池、そして押し寄せる輝く海。強い風が絶え間なく吹き付けるこの島の風景は、原始の地球を彷彿させる。



Rörö島は、島の大半が自然保護区に指定されている。岩肌が広がり、常に強風が吹き付ける厳しい環境の中にも、実に豊かな植物の世界が広がっている。




岩でできた高台の上にひっそりとたたずむ淡水の池は、強風に晒される中でも静寂を湛えていた。この島には他にも大きな淡水の池がいくつかあり、多くの水鳥たちが生息している。どうやらここは、バードウォッチャーの聖地でもあるらしい。ちょうど今は親鳥が雛を育てている時期で、私が近づいたからか、たくさんの雛たちが大慌てで母鴨の元へと集まっていった。




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この島では、春から夏にかけて羊や馬が自然保護区内に放牧され、「自然の庭師」として島を自由に歩き回っている。静かに草を食み、のんびりと横たわる馬たちの姿を眺めているだけで、私の心身もほぐれていくようだった。


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朝のうちは小雨が降っていたけれど、Rörö島に着く頃には空はすっかり晴れ渡り、島全体に強い光が降り注いで、何もかもが眩しく輝いていた。岩の上に立っていると、私自身も風と光の中へと融けていくようだ。



荒々しい岩の上に広がる空と、遠くに横たわる水平線は、まるで世界の果てを感じさせる。私は、こうした「果て」や「境界」を感じさせる静かな場所が好きなのだと、改めて実感した。


