XのFor You欄に、村上龍氏が残した言葉が次々と流れてくる。私が彼の小説に出逢ったのは高校生の頃だったと思う。マイルス・デイヴィスやビル・エヴァンスに出逢ったのと同じ頃だ。その後、書店にあった作品はすべて読んだ。彼は間違いなく、私の歩みに影響を及ぼした作家の一人だった。
彼の小説に出逢っていなければ、その後垣間見たいくつかの世界に興味を持つことはなかったかもしれないし、一時期身を置いた業界に足を踏み入れることもなかったかもしれない。当時を振り返るたびに、あれらは自分とは別人の人生のように感じられるが、私はある意味、ひととき彼の小説の登場人物を演じるように生きていたのかもしれない。