祖母と買い物をする夢と、広大な赤土の荒野の夢

夢の中で、父方の祖母とともに商店街を歩いていた。わたしは露店で売られていた日傘のひとつを手に取り「色も柄もかわいいけれど、きっと使わないな」と思っていた。祖母はラメの入った黒いニットを試着していた。その時には祖母の姿ははっきり見えていたけれど、他の場面では祖母の姿は見えなかった。 別の場面または別の夢では、わたしは広大な赤土の荒野にいた。見渡す限りの荒野はまるで地球上の景色ではないようだった。そこには線路と小さな駅があり、電車が走っていた。電車から降りたのか、それとも別のところへ向かっていたのか覚えていないが、電車の脇を通り抜けて歩いた。…

影を統合する

「正しいこと」をやればやるほど、自分の外側に「正しくないこと」を作りつづけるのがこの世界の摂理。「正しくない他者」は自分の影だ。そこから脱するには陰陽の外に出る=統合するしかない。自らが無意識に影にしてしまっているものを認識し、統合していく。この取り組みは死ぬまで続く。…

わたしたちは自分自身に取り組むことしかできない

自分の中から「正義」が発生した瞬間、それ以外の部分は影=不正義になる。しかし、本来自分とは影をも含む全体なので、正義も不正義も自分自身だ。だが、「正義」のみを見てそれに自己同一化すると、わたしたちはその事実が見えなくなる。そうして、個も、集団も、無自覚に分離を繰り返す。 自分の外側に見ていることはすべて自分の中に起きていることだ。誰かや何かに対して「正義」の思いが生じたなら、同時に「不正義」もまた自分の中にある。だから、まず取り組むべきは、そうした自分の中の無自覚な分離を認識して統合することであり、外側に向かって「正義を振りかざす」暇などない。…

語りは騙り

「コロナに負けない」とか「コロナに打ち勝つ」とかという言葉がまずおかしい。勝つか負けるかということではない。事実も実存も、人間社会の判断基準に無理やり当てはめようとすればするほど歪められ、人はますます盲目的・妄想的になる。それは、都合が悪い現実から目を背けるための欺瞞だろう。 わたしたちは、他者を騙すためだけでなく、自分自身を欺くために言葉を語る。そうした嘘を無自覚に繰り返しては、自ら進んで偏狭な枠の中に閉じ籠っていく。…

歯科での長期治療が始まった

ようやく今日から本格的な歯科治療が始まった。今後は、クリニックを初めて訪ねた日に応急処置を施してくれた歯科医とは別の医師による治療を受けることになった。大学でも指導しているという女性の歯科医で、英語で対応してもらえる。丁寧な説明に加え、わたしの希望や不安もしっかり聞いてもらえて安心した。 初診時に「抜歯しかない」と言われた2本の大臼歯について、なるべく抜かずにできる限り活かしたいと話したところ、デンタル撮影の結果、再根管治療ができそうだと言われた。ただ、それでもやはり10年ほど後には抜歯するしかなくなるだろうとのことだが、たとえ数年間でも自分の歯を残せるならその方がいい。 一度の治療にかかる時間は約1時間半。マイクロスコープを使った精密な歯科治療を受けたのは今日が初めてだった。常に予約がびっしり詰まっていて、次回の治療まで約2ヶ月待たなければならないが、どのクリニックも同じような状況なので仕方ない。かなり時間はかかりそうだけれど、じっくり治療に取り組んでいく。…

怪奇現象が起きる夢

今朝方見た夢で怪奇現像が起きていた。わたしは、随分昔に付き合っていた男性と知らない部屋にいた。室内は薄暗く、既に日は暮れているようだった。突然天井のあたりからからラジオか何かの音が流れ始め、不審に思って上を見ると、ぶら下がった電灯が何かによって無理やり捻じ曲げられるように動いて形を変えた。 わたしは怖くはなかったが、なんとかしなければと思い、見えない”何か”に向かって「何者なの?何がしたいの!?」と問いかけながら、手元にあった板のようなものを頭上に掲げて片手でぶんぶん振った。…