静かな悲しみ

いつもいつも奥歯に痛みやトラブルが生じて歯科へ行くたびに、まったく自覚していなかった悲しみが溢れだしてくる。奥深い暗闇にひそんでいた悲しみはとても静かだけれど、すべてを覆ってしまうほどに大きい。 しんしんとひたすら悲しい。幼少期の記憶だろうかとか、感じないふりをしていたいつかの感情だろうかと考えたりもしたけれど、どんな理由よりもまず先に悲しみがそこにあるので、流れ出すままただ受け入れている。 昨日は、自分がまるで空気の抜けた風船のように感じられ、立っているのも辛かったので、ひたすら眠った。今日は食事をし、洗濯をして、さくらの散歩に出かけられるほどにはなった。しかし、変わらずにしんしんとただ悲しい。わけもなく涙が流れる。抑えずに、解釈もせず、このままじっとつきあっていく。…

奥歯のトラブル

今日は初めてチェコの歯科クリニックで診察を受けた。その結果、クラウンが外れてしまった左上第二大臼歯だけでなく、その隣の第一大臼歯も、さらに右側の奥歯も状態が悪く、これ以上の治療は難しいと言われ、思いのほか大きなショックを受けた。歯科医曰く、以前に受けた治療が十分ではなかったのだろうとのことだった。 過去数回にわたって根管治療を受けたはずの右上第一大臼歯に関してのみ、再度治療をしてみる価値はあるとは言われたが、他の歯は最終的には抜歯しかないという。「どうしますか?」と問われたものの、あまりにショックが大きくて頭が働かず、すぐには判断できなかったので、一旦考えさせてもらうことにした。…