抗原検査を申し込む

明後日に歯科医院へ行くのためプラハまで出向くので、久しぶりにオフィスにも立ち寄ろうと思い、病院での抗原検査の予約をした。保険加入者は3日おきに指定病院において無料で抗原検査を受けることができる。オンラインでの予約はとても簡単だ。 わたしの勤務先は現在、全スタッフがリモート勤務体制なので、オフィスには基本的に誰もいない。しかし、チェコでは全従業員に週一度の抗原検査を実施することが企業および雇用主に義務づけられていて、陰性結果のない従業員は職場への立ち入りを禁止されている。なので、オフィスに行くためには検査を受けなければならない。歯科医院からは特に求められていないけれど、陰性を証明できればお互い安心だろう。…

歯科を探す

先週木曜日に、左上第二大臼歯のクラウンが突然外れた。予兆も痛みもまったくなかったので驚いた。過去に根管治療を受けて土台が作ってある歯ではあるものの、なるべく早く手当てを受けたい。 しかし、チェコで新規患者を受け付けている歯科を見つけるのはかなり困難だ。最初に問い合わせた近所の歯科医院とのやり取りの中で、現在この町には新規患者を受け入れている歯科は無いだろうと言われた。南ボヘミア州最大の都市であるČeské Budějoviceでも、新規患者を受け付けてくれる歯科はなかなか見つからないらしい。南ボヘミア出身であるパートナーの幼馴染たちも歯科探しには苦労していて、別の州まで出向いている人もいる。 そんなわけで、南ボヘミア州内で歯科を見つけるのはさっさとあきらめ、プラハまで出向く覚悟を決めた。プラハには英語が通じる歯科も複数あるし、外国人向け医療センターにも歯科がある。以前に周囲の人たちから良い評判を耳にしていた歯科医院に問い合わせてみたところ、わたしを新規患者として受け入れてくれることになった。問い合わせの返事を待っていた週末の間に、たまたま空きができたそうだ。英語で診察が受けられるだ…

Nothing

体調が優れなくて写真を撮りに出られない日に、窓から見える空が一際きれいだったり、雲の様子がおもしろかったりすると、ちょっと落胆したりもするけれど、それでもやっぱり自分に(肉体に)無理は強いない方がいい。窓から見える美しい光景をただ眺めるだけも満たされるし、そういう時間も重要だ。外へ出ている時だって同じで、たとえカメラを持っていたとしても、ただ静かに眺めて、感じて、味わう時間はとても重要。境目が消えて無になる時。…

人は自分に言い聞かせるために繰り返し同じことを語る

人が同じ話を何度も繰り返し語るのは、彼/彼女にとってそれが「そうであってほしい」理想の物語だからなのだろう。彼/彼女は他者に向けて語りながら、実は自分自身に繰り返し言い聞かせ続けている。それはおそらく、彼/彼女が信じている”自分(自我)”を保つための都合であり、「おはなし」なのだ。 わたしの母は生前、何かにつけて「女一人でここまでの財産を残せる自分はすごい」というようなことを言っていた。彼女の中に、そう思いこまなければ保てない自我の都合、つまり「おはなし」があったのだろう。そして、その根底には、彼女が受け入れたくなかった彼女自身の影(事実)があったはずだ。 また、母の内縁の夫はよく「わたしの母親はすばらしかった、わたしは母から本当に愛されていた、マザコンと言われるのは光栄だ」というようなことを語りたがった。こちらから尋ねてもいないのに同じことを何度も語るので、おそらくそれは事実ではなくて、彼自身が信じていたい「おはなし」なのだろうと思うようになった。 わたしのパートナーもまた、ある種の話題になると必ず同じことを語る。それについて、わたしは何も言及はしないが、それを語り、確認するこ…