猫が話しかけてきた夢

夢の中で知らない街を歩いていたら、突然猫が話しかけてきた。くりくりと可愛い目をした小柄な雌のキジトラ猫だった。猫は「ねぇ、あそこに置いてある青いバッグの中にナイフが入っているのを見つけたよ。危ないよ。」と言った。前方の花壇の脇に、青いトートバッグが放置されているのが見えた。わたしは、もしかするとそのバッグは意図的にそこに置いてあるのではと思い、念のため警察に知らせることにした。しかし、近くに交番は見当たらなかった。わたしは、猫と二人の女性たち(一人は友人だった)とともに、バッグの持ち主がやってくるかどうか様子をうかがうことにした。場面が切り替わり、わたしは女性たちとともに高架歩道を歩いていた。前方にはバッグの持ち主である男性が、もう一人の男性とひそひそ立ち話をしていた。彼らは怪しい雰囲気を纏っていたが、何か事を起こしたわけではないので、わたしたちは素知らぬふりを装いながらも警戒して彼らの横を通り過ぎた。 昨夜は寝る前に突然「ドゥーベ」という名が浮かび、ドゥーベっておおぐま座、北斗七星の恒星だったっけ?と思いながら眠りに就いたのだった。…

ゾスマ、そしてアルタイル

夢の中で、Vとさくらとともに友人を訪ねていた。そこはとても広い部屋で、2面に取り付けられた大きな窓の外には野原が広がっていた。友人は料理をしていて、わたしとVは持参した弁当を食べようとしていた。 すると、窓の向こうに、大きな鳥の群れがこちらに向かってやってくるのが見えた。鳥の群れは窓のすぐそばまでやってきて、奇妙な形を構成しはじめた。真ん中に白い頭と茶色い体を持つ鷲のような鳥が羽を閉じて直立したまま空中に停止し、その周囲を無数の鳥たちがぐるぐる旋回して筒状の形を形成していた。わたしと友人は感嘆しながらその様子にじっと見入った。 その後、わたしは一人で外に出た。建物の玄関を出たところに金属の棚があり、そこにはさまざまな動物が生きたまま遺棄されていた。犬や猫だけでなく、うさぎ、モルモット、鹿もいた。みな生きてはいるものの、長らく放置されてすっかり衰弱しており、ぐったりとした様子で棚の中に横たわっていた。 そこは、人間が飼えなくなった動物を遺棄する場所だった。棚の隣には焼却炉とグリルがあり、死んだ動物の体はそこで焼かれるようだった。そこで焼き肉を食べている人たちもいた。わたしはショック…

アトランティスの船

現在わたしが暮らしているフラットが入っている建物にはアトランティスという名がつけられている。この建物は大部分が後から改築されており、ところどころに船を模したのではと思われるデザインが成されている。わたしがいつもいる部屋は、東へ向かう船の左舷のような形になっていて、北と東の空がよく見える。今夜は空が澄んでいて星がとてもきれいだ。部屋の電気を消して北の窓を開けるとまずポラリスが目に飛び込んできた。北東には北斗七星が、北西にはカシオペア座がくっきりと光っている。さらにその西にはアンドロメダのミラクとアルマクも見えている。…

Meluzína

昨夜は風が強くて、煙突に吹き込んだ風が鳴らす不気味な音が建物中に響いていた。あれは「Meluzínaが鳴らす音」なのだという。Meluzínaは神話上の存在で、蛇の下半身を持つ女性の姿として描かれることが多いようだ。ケルト神話などに登場する半竜半人のドラゴンメイドにも通じるものがある。…

カペラ、デネブ

このところ、わたしが寝る時間には、寝室の窓の外に北西の方向でカペラが煌々と光っているのが見える。昨夜はさらに、北東にはデネブとベガが光っていた。ベッドに入りながらデネブに行ってみようと思いつつ、カペラのことも気になったまま眠りに就いた。すると、やはり旅をしている夢を見た。わたしはまた自転車のような乗り物に乗って、風を切りながら移動していた。どうもカペラっぽい感じだ。 別の夢では、わたしは質のいい一枚仕立ての茶色いコートを羽織っていた。それはかなりの高級品で、夢の中のわたしは他にもそういう衣装をいくつも持っていた。そして、周囲の人々の心身状態を気にかけていて、通信機器のようなものを使って数人に現状をうかがう連絡を取っていた。これはデネブっぽい。デネブはわたしの木星と海王星にパランしている。この夢の感じはちょっとわかる気がする。…

Collage

またコラージュをして遊びたくて、古書店のWEBサイトで古い本をあれこれ選んでいる。プリントしてある自分の写真からも素材を切り取るつもりだ。コラージュを作る最中はもちろんのこと、ただひたすら集中して細部まで切り抜く作業も愉しい。 ピンホール写真はわたしが自分の内側で感じている世界の感触にとても近い。一方、コラージュは夢の中の世界に似ている。肉体を含む地上世界のあらゆる制限から解放されている感じ。過去も未来もあれもこれもすべてがひとつにある。既に今すごく作りたいものがあるのだが、具体的な内容はまったく決まっていない。感覚と手に委ねて作るつもりでいる。…

幼少期から随分長らく「どこかはわからないけれど帰りたい」とよく思っていたが、いつしかそう思わなくなり、やがて帰る必要がなくなった。それは、ここ(地球)に定着したということではなく、肉体はここにいても、意識はいつでも故郷にあると気づいたということなのだろう。わざわざ肉体で移動する必要はないのだ。そして、やがて完全に地球(肉体)を離れる時にも、故郷へ帰る必要はない。重要なのは次に何処へ行くかだ。…