感情についての対話
今日はパートナーと感情について話した。 彼は、感情とは基本的に自分が有する思考に基づく反応であり、反応は自らで選べると語った。実際に彼は、たとえば自分の中に怒りを自覚した時には、そのエネルギーを仕事に投入するそうだ。そうすると、結果的によく集中できて、良い成果が出せるのだと言う。 彼は、そのような自らの感情の扱い方を「コントロール」と言ったが、わたしにはそれはコントロールというよりも、「自己同一化しない術」だと思えた。自らの感情を自覚している時点で、彼は感情と自分を混同していない。だから彼は、感情というエネルギーをその時々の自分にとって活かせる方向性と行動を選択することができるのだろう。 彼が、他者や出来事など、自らの外側にあるものに対して感情的になることは稀だ。そういう意味で、彼は感情的に安定している(本人は「感情が薄い」と言っていたが、そういうことではないだろう)。それは、彼の中にある自他の境界線が明確で、自己投影や自己同一化が少ないからではないかと思う。 彼はまた、どんな感情もそう長くは持続はしない、もし持続するとしたら、それは自分がその感情を掴んでいたいからだ、とも言っ…