痩せ細った知らない男性と共にいた夢

今日もまたいくつも夢を見たが、どれもほとんど覚えていない。記憶に残っているのは、知らない場所で、知らない男性と共にいたシーン。彼は顔も身体も骨が浮き出るほど痩せ細っていたけれど、わたしと話しているうちにみるみる生きる力を取り戻していった。その様子はまるで、枯れた植物が再生するかのようだった。彼の窪んだ大きな目が、最後には喜びで輝いていたのを覚えている。 ここ数日、地球からは金星がプレアデス星団を横切っていくように見えている。金星はスサノオの、プレアデスはアマテラスの象徴だ。…

陰陽の枠を抜け出し、何にも依存しない創造を始める

変わろうとしない人たちと、それらを変えたい/変われという人たち。彼らは二つで一つの陰陽だが、そのことには無自覚だ。相手の存在があってはじめて自分の位置が成立するという共依存に気づいていない。気づいたら、今の自分が保てなくなるからだ。いずれにしても、自分が無い状態であることに違いはない。 自分が実は陰陽の片割れでしかないことにはっきりと気づいた人は、相手に「変われ」と訴えたり、相手を批判したりすることなく、静かに一段上へ移行する。2→3への移行だ。陰陽の枠を抜け出す。そうして陰陽を上から眺める位置に立つ。 陰陽を上から眺める位置に立ったら、やることは明確だ。いかなる相手も必要としない、単独で成立することに専念するだけだ。だから、3という数は「創造」の象徴なんだな。…

チェコにおけるマスク着用の義務化とCOVID-19感染拡大抑制効果について

「わたしのマスクはあなたを守り、あなたのマスクはわたしを守る(My face mask protects you, your face mask protects me)」。 チェコ政府は非常事態宣言後、すぐにマスク着用の義務化を発令した(先に導入していたスロバキアに続いた)が、その頃には既に市場のマスクは不足し、どこにも売られていなかった。しかし、チェコの人々は政府からの供給を待つことなく即座に行動し、あっという間に国民全員に十分な数の手作りマスクを作り上げた。人々の判断と行動は速かった。「黄金の手を持つチェコ人」という言葉があるそうだが、チェコには「DIY」に長けた人が多い。共産主義時代に多くのものを手作り/修理しなければならなかった世代にとっては、何でも自分でやるのが当たり前だという話も聞いた。 チェコ国内に複数の大企業を有する”富豪”のチェコ現首相は、決して信頼できるリーダーとは言えず、むしろ汚職疑惑などで常に多くの批判を浴びている人物だ。チェコの多くの人々はそんなことはわかっていて、政府からの供給を待つことも期待することもなく、自分たちで動き始めた。「マスクを作りながらで…

5体の女性のミイラが祀られている夢とスサノオ、ミトラ、アマテラス

今日見た夢の記録。 わたしは、知らない場所の知らないカフェで昼食をとっていた。経営者やスタッフは日本人のようだったが、客席にはさまざまな国の人々がいた。食事を終えて、支払いのためにレジに並んだところ、レジの背後の壁の上部に5体のミイラが祀られているのを見つけた。いずれも女性のミイラだった。5体並んだミイラはすべて、即身仏のように色鮮やかな衣装を纏っていた。左端のミイラだけが、保存状態が違ったのか、生前の顔つきまで想像できるほどはっきりと形状を保っていた。わたしは「ああ、ここの人たちは先祖代々これらを受け継いでいるんだな」と思っていた。恐怖感はまったくなかった。 支払いを済ませたわたしは、地下にあるトイレを利用した。妙に広々としたトイレの中でふと「代々受け継がれてきたミイラが祀られているということは、ここにはきっと、ずっと昔からの思念や怨念も引き継がれて留まっているのだろうな」と思っていた。 昨夜もまた、スサノオと金星について思い、最近見た印象深い夢の示すところを問いかけてから眠りに入った。そして、上記の夢を見た今日、改めてスサノオについて調べたところ、松村潔氏の著書の中にこんな記…

ウイルスの公平さと論理性

あらゆる格差を解消し、社会も経済も平らにする方法は、戦争か、革命か、世界規模の疫病/自然災害の3つだと、著名な経済学者だったかが書いていた。そして、実際に世界規模の疫病が現れたわけだ。 わたしたちは「あらゆる格差を超えてまったく公平に感染する力」を持つウイルスの存在からこそ学習する必要がある。ウイルスが人間の抽象思考の隙を貫く感染力で広がるなら、人間は境界も都合も超えた知識の伝達で連帯していくしかない。…

日本の知人に宛てて書いたこと

一昨日、10年以上前に同じ職場で働いていた女性からメールを受け取った。チェコが非常事態下にあることを知って連絡してみたとのことだった。彼女への返信の中に書いたことの一部をそのままここに記す。 「わたしは、2月から既に在宅勤務を開始し、外出制限が発令される前からほぼ家に籠っています。買い物などで外出した後は、帰宅後すぐ服を脱いですべて洗濯、即シャワーを浴びて全身を洗い流し、持ち帰った商品も洗えるものは洗浄し、すべてできる限り消毒しています。 COVID-19に関する日本のニュースにも目を通していますが、日本語で報道されるニュースはとにかく遅くて少ない。また、英語や他言語で書かれた原稿を翻訳したものの中には、必要な情報が省かれたり、原文には無いことが書かれていたりするものもありました。世界中の国々が、国境は閉じながらも、未知のウイルスによる災難をともに乗り越えていこうという意志を共有する中、日本だけが不気味なほど暢気に別の方向へ向かっているように見えます。数値だけを見ても、日本は今後大変な状況になるのではと懸念しています。 COVID-19の厄介な点は、感染から発症まで数日~2週間か…

ウイルスには都合も気持ちも通用しない

母から、町内の老人会のメンバーと集まって食事をしている写真が送られてきて、言葉を失った。「アメリカと欧州が大変ですね。もちろん日本も。」と書かれていて愕然とする。 事実を気持ちに変換して抽象化し、自らの感覚と感情(つまり都合の悪いもの)はなかったことにして、当事者ではないと思いこむ。これは、日本語圏で生きる大半の人たちが数千年もの間延々と繰り返してきたプログラムだ。 しかし、ウイルスには「ご都合」も「お気持ち」も通用しない。 「2週間後には日本も欧州やアメリカと似た状況になるだろう。既に感染が広まっている中で、個人にできることは、外に出ない / 人に会わないことだけだ。若者でも場合によっては死ぬし、重症化すれば後遺症が残る可能性もある。自分が感染するかもしれないだけでなく、他者とその周囲を感染させるかもしれないという自覚を。」と返信した。 すると、すぐに「外から見た日本の状況を教えてくれて感謝します。怖いから、明日出かけるつもりだった予定はキャンセルしました。」と返事があった。 日本政府は「正しく怖がれ」などと言っていたようだが(感情を抑圧せよというまるで排泄を管理するような…

これまでと同じは通用しない

SNSで「早くまた以前のように(行きたいところへ行けるように、旅行ができるように、人に会えるように…etc)」という言葉を時々目にするけれど、以前とまったく同じにはもう戻れないんじゃないか。むしろ、以前と同じに戻っちゃいけない気すらする。とにかく、まったく新しい視点と思考が必要だ。 個人も、世界も、数ヶ月で収まるどころか、数年はかかるかもしれない根本的な構造改革だよ。「これが済んだら」とか「状況が落ち着いたら」なんて言葉はまったく通用しない。…