昔の記憶

バナナを食べるとよく幼少期の記憶が蘇る。母と暮らしていた小さなアパートのコンクリート階段に一人で座り、下の通りを行き交う人々の足を眺めながらバナナを食べていたときのこと。 更年期に入って身体の不調が増してからは、昔の記憶がふと蘇ることがますます増えた。どれもみな今はもう存在しない光景。私の中でのみ繰り返し蘇る情景。昔のことを思い出すことが増えたのは、歳をとったということなのだろう。…

大きな鳥が窓にやってきた夢

今朝目が覚める直前、大きな嘴を持った見たことのない鳥の雛が2羽、自宅の窓にやってくる夢を見た。2羽とも幼鳥とはいえかなり大きく、その身体はふわふわとしたダークグレーの羽で覆われていた。私は夢の中で、もしかしたらドードーの幼鳥かなと思っていた。 その後、別の窓(この時点で場所は見たこともない部屋に変わっていた)にはエンペラーペンギンが現れた。その隣には見たこともない大きな黒い鳥が立っていて、しかもその鳥は人間の言葉を喋るようだった。私はそのエンペラーペンギンと巨大な黒い鳥の写真を撮ろうとしていた。さくらもその場にいたように思う。 おもしろいことに、ほぼ同じ時間に、Vもまた、キングペンギンの雛が私たちの自宅の窓に来た夢を見ていたそうだ。…

さくらがもたらしてくれた出逢い

近所に住むシンガポールから来たRちゃんとオンラインで長話をしていた。彼女と話していると、すっかり忘れていたことをよく思い出す。今日はなぜか話題がそのように運んで、私が過去にある場所で古神道を習っていたことや、キプロスのダスカロスについて話した。そして、当時の教本があることを思い出して、本棚から引っ張り出した。 彼女は私を「料理実験のモルモット」と呼んで、新しく試した手料理や、まとめて購入したアジア系食材のお裾分けをよく届けてくれる。それ以上に、彼女と話すと私はいつも元気をもらう。基本的に引きこもりで滅多に人と話すことのない私にとって、彼女は稀有でありがたい友人だ。 彼女と親しくなったきっかけは、さくらと彼女の犬が特別に仲が良かったことだった。彼女との縁は、さくらが齎してくれたギフトだ。…

Česká krajina z Blaníku, 2025

Česká krajina z Blaníku Based on the impression of 'Blaník', the sixth work of the cycle of symphonic poems 'Má Vlast (My Homeland)' by Bedřich Smetana Pastel on Pastelmat 24x30 cm…

チェコ製の新しいスーツケース

今回の旅では、久米島から伊丹へ向かう国内便でチェックインしたスーツケースが破損した。大きな破損ではなかったが、チェコまで持ち帰るのは不安だったので、航空会社に問い合わせたところ、無料で修理してもらえることになった。しかし、帰国日には間に合わなかったため、修理後のスーツケースは友人に預かってもらうことにして、急遽新しいスーツケースを購入した。 日本を出発する直前、この新しいスーツケースのタグに「Made in Czech Republic」と書かれていることに気づいた。調べたところ、このスーツケースは、私の自宅から車で40分ほどの場所で製造されたことがわかった。スーツケースも私も、チェコから日本へ旅をし、日本で出逢って、一緒にチェコへ帰ってきたらしい。思わず運命のようなものを感じてしまった。…

チェコに帰着

昨日は、予約していたプラハ行の便が搭乗予定時間の直前にキャンセルになり、ヘルシンキ空港で計12時間も足止めを食らった挙句、関空出発から28時間後にようやくプラハに到着した。 その後も、ヘルシンキ空港で出会った、初めての海外一人旅だという日本人女性をホテルまで案内し、夕食を共にして、スーパーマーケットの場所等も案内した後、最終電車で帰宅した。デイユース利用した関空近くのホテルを出てから約36時間… 長い旅だった…。 さすがに身体は疲れ果てていて、帰宅後は歯を磨くのがやっとで、倒れ込むように眠りに落ちた。 途中何度か目は覚めたが、16時間眠り続けてようやく起き上がることができた。 久米島に滞在した5日間は休暇を取っていたし、決まった予定もほぼ無かったので、比較的よく眠れた気がするけれど、他の日々はこれまでの日本滞在と同様に毎日忙しくて、6時間以上眠れたことはなかった。チェコを出発する前から2週間以上ずっと睡眠不足が続いて身体は限界を迎えていたが、やっと時間を気にすることなく眠ることができた。…

大阪にて

今回の大阪滞在は実に楽しかった。好きな人たちとたくさん話せて、いい買い物ができて、美味しいものもあれこれ食べた。終始いい出逢いと再会に恵まれていた。大阪駅やなんば駅ではあまりの混雑ぶりに戸惑ったけれど、それでも居心地は悪くなかった。次に日本へ行く時にもまた大阪に滞在したいなと思っている。 後になって気づいたのだが、大阪では連日画家さんにお会いした。小川雅章さんの作品展を見に行った翌日には、似顔絵作家、沖中泰子ちゃんと二十数年ぶりに再会し、その翌日には絵描きの友人はとちゃんが移動の途中に会いに来てくれた。なかなかおもしろい偶然そして必然だった。…

小川雅章作品展「のら百景」@オソブランコ

今年の4月に日本行きの航空券を予約した。戸籍謄本の取得など、日本へ行く理由はいくつかあったが、そう急ぐものではなかった。しかしある日、XとInstagramでいつも作品を拝見している画家の小川雅章さんが、秋口に作品展を開催されると知って、その時期に大阪へ行こうと決めた。 とはいえ、作品展の詳細はわからなかった。今思えば、小川さんに直接お尋ねすればよかったのかもしれないが、面識がなかったので遠慮してしまった。そして、「秋口」という言葉から、会期はおそらく9月末~10月頭だろうと予測して、やや賭けに出る形で往復の日程を決めたのだった。果たして賭けは見事に的中した。小川さんの作品展「のら百景」は、私の日本滞在期間にぴったり重なっていた。そうして久米島から大阪へ移動した翌々日、友人とともに会場の オソブランコを訪れた。 小川さんは、30年ほど前の大阪の湾岸地域の風景を描き続けておられる。そして、どの絵の中にも犬の「テツ」くんが登場する。私は大阪生まれではないけれど、小川さんが描く大阪湾岸の風景にはなぜかしら懐かしさを覚える。川岸に建ち並ぶ工場、鉄材やロープが散らばる造船所、水面に丸太が浮か…