金銭もまたシステムの中をめぐるフローのひとつ

金銭は、たとえば忍耐や努力や奉仕によって稼ぐ・獲得するものではなく、(あらゆる層の)社会の中を循環する流れだという理念が、不意に絵のように頭に浮かんだ。金銭もまたシステムの中のフローのひとつ。当たり前のことだが、改めて腑に落ちる。 だから、金銭の獲得を目的にすること、つまり金銭を獲得するために何かをやるのは、本末転倒なのだ。やりたいことがあって、さらにそれで金を稼ぐ・稼ぎたいと考えることも同様。やりたいことがあるならそれをやり、そのために必要な資金は他から流れこむ仕組みを作ればいい。 当然ながら、自分がやりたいことをやるためには、生活つまりは時間や行動の収支をマネジメントする必要がある。金銭が流れめぐる仕組みを作るのもその一つだ。そして、もし金銭が継続して流れこんでこないなら、それは「違う」ということ、つまり(自分が)本当にやるべきことではないということだ。 たとえば、金銭がめぐらない状況というのは、単純に現状の何かが「違う」ということだろう。「それじゃない」ことに固執しているとか、仕組みの中にこれ以上は通用しないエラーがあるということで、それに気づいて刷新しなければならない。仕…

水晶玉の中に現れた古代エジプトの書記官

AIが生成した「水晶玉の中に現れた古代エジプトの書記官」の画像が、わたしが以前にスクライイングで見た人物の顔と、その後に見つけた「Mitri」という名を持つエジプト第5王朝時代の書記官の像に似ていて驚いた。 "Ancient Egyptian scribe appears in a crystal ball" image generated by MidjourneyThe statue of Mitri the Scribe, servant of Pharaoh Unas in the 24th century BC.…

無為自然

肉体があることを忘れているぐらいが、いい状態なのかもしれないとふと思う。それは、無理や不調がなく快適に循環している状態だということだ。肉体で生きていることをすっかり忘れるぐらいに、素直に愉快にいられる環境に身を置くこと、そうした環境を自らにゆるし、自らに与えることは大事。そうすると、何かを成そうとしなくても、ただ在るだけで自ずとめぐっていく。…

犬との暮らし

日本で再会した何人かの友人たちから、さくらをチェコへ移住させたのはわたしの人生の中でも最大そして最善の決断だったのではないかと言われた。確かにわたし自身も、さくらをチェコに連れてきて本当に良かったと常に思っている。さくらは日本にいた頃よりもずっと健康的で生き生きとしている。さくらにとっても、わたしにとっても、本当に良い決断だった。 わたしがチェコに移住する前、日本で彼らと交流していた頃には、わたしの傍にも彼らの元にも犬はいなかった。それが今ではみな犬と共に暮らしていて、犬との生活がいかに自分たちに大きな変化をもたらしたかという話が尽きなかった。ヘルシンキ行の機内で隣り合わせた人とも、犬に纏わる話題で意気投合し、犬との生活が与えてくれた変化について語り合った。…

旅はいつも

日本に着いてすぐ、わたしが到着する直前に大雨が降って気温が少し下がったと聞いた。その後の日本滞在中は確かに暑さもそこまで厳しくはなく、終始無理なく過ごせたし、雨もうまく避けられていた。おかげで、旅も存分に楽しめたし、テラス席での会合や飲食も快適だった。冗談半分に「わたしが日本を離れたらまた酷暑が戻ってくるかもね」などと言っていたが、どうやら本当にまた日本はかなり暑くなっているようで驚いた。 以前から、日本へ行くタイミングには自分の意図だけではない何かが働いている気がしている。実際に、数年前にはまるで図ったかのように祖母の死に間に合ったし、コロナ禍の最中にも無事に帰国して母の最期を看取ることもできた。 今回の一時帰国もやはり終始最適な時に運ばれていたように感じる。きっと次回もまたそうなるだろう。そもそもあらゆる旅と移動には、そうした個の意図を超える流れのようなものが働いている感がある。…