複数のアーティストが同居する家を訪ねる夢

今朝見た夢の中で、わたしは複数の人がともに暮らす家に招かれていた。そこはさまざまなアーティストやクリエイターが同居するシェアハウスのような空間だった。わたしはかなり離れた場所からやってきて、初めてその家に滞在するようだったが、その場にいた人はみなわたしのことを知っている様子だった。 一人の男性が、そこに暮らしている全員の名刺を一纏めにしてわたしに手渡しながら、「あなたのことはみんなよく知っているよ、あなたはここでは有名人だよ」と笑顔で言った。他の人たちもみなにこにこしていて、わたしの来訪を歓迎してくれているようだった。 そして、そこには友人がいた。夢の中の彼は、実際よりもかなり若く見えた。にこやかな笑顔を浮かべている彼と互いの目が合ってすぐ、わたしたちは特撮映画か何かについて話をはじめた。そこから先は覚えていない。…

20年前の記憶―初めて人から助けられたと感じた体験

かれこれ20年近く前のことを不意に思い出した。 ある日、鳩尾に鋭い痛みを感じるようになった。当時わたしは日雇いの仕事でかろうじて食いつないでおり、健康保険には加入できていなかった。公的補助などの知識はなく、過去の虐待経験に基づく恐怖によって家族からは逃げており、どこにも助けを求めることができなかった。 しかし、日に日に痛みは増し、やがて歩くのも苦痛なほどになった。そろりそろりと歩いても、振動が鳩尾に響いて激しく痛んだ。 当時は確か後に元夫となる人と付き合っていたが、なぜか彼にも助けを求めることはできなかった(もしくは的確な助けは得られなかった)。そんな状況の中、彼の部屋にあったPCから時々参加していたチャット部屋を覗くと、管理人の女性だけがオンラインだった。 わたしは彼女に自分の状態を話した。すると、同じ市内に住んでいた彼女はすぐに車で駆けつけて、わたしを区役所へ連れていき、保険加入の手続きをさせてくれた。そこでわたしは初めて、低収入者には保険料の軽減制度があることを知った(今思うと、当時のわたしは住民登録もしていなかったかもしれない)。 あれは、わたしが初めて人から確かに助…

歯の根の奥で影にされていた悲しみ

体に生じるあらゆる炎症は怒りを象徴していると以前に読んだことがある。わたしの場合、上顎大臼歯の根の周囲に炎症が見つかった。痛みも表立った症状もほとんどなかったし、数年前に根管治療を受けていたので大丈夫だと思って忘れていた。 だが、実際には、見えないところで炎症は広がっていた。それはつまり、大丈夫だという思いは頭の都合でしかなかった(そう思っていたかった)ということだろう。頭がすっかり「無いもの」として忘れていた間にも、身体という自然の中では必然的な現象(炎症)が起こり続けていたということだ。 歯科クリニックで診断を受けた後、説明のつかない深く静かな悲しみがじわりじわりと溢れ出してあらゆる思考を覆った。気付かぬうちに手が付けられないほど炎症が進行していたという事実にショックを受けて、しばらくは何もできなかった。歯の根の炎症という怒りの奥にあったのは悲しみだった。 あれから2週間が過ぎた。溢れ出した悲しみは、ただただじっと受け入れているうちに少しずつ溶けていった。そして今日、あの悲しみは、思い通りにならないという落胆だったのではないかと思った。必要な助けを得られなかった(求められなか…