大臼歯抜歯とインプラントについて調べる日々

先週木曜日に初めて訪れた歯科クリニックで左右両方の上第二大臼歯(場合によっては左上第一大臼歯も)は抜歯するしかないと言われて大きなショックを受け、しばらく何も手につかなかった。ここ数日はひたすら大臼歯抜歯後の選択について調べていた。インプラントについてもかなりの数の記事を読んだ。 クリニックでは、日本語が話せる歯科医が通訳として同席してくれたが、それがむしろわたしと担当歯科医とのコミュニケーションを阻害してしまったのではないかと感じている。チェコ語と英語と日本語を介してなされる対話は、わたしにとっては情報の減少と混乱をもたらした。 4本の歯についてばらばらに説明された後「さあ、どうする?」と問われ、わたしは「ちょっと混乱しています」としか答えられなかった。担当歯科医はおそらく左上第二大臼歯の抜歯と、残せる可能性のある第一大臼歯の根幹治療について問うていたのだろうと、電車の中で一人整理をしてようやくわかった。そして、はじめから担当歯科医と英語で直接コミュニケーションを図るべきだったと後になって思った。 支払いを済ませた後、日本語が話せる歯科医からは「リマインダーのメールをくれれ…

静かな悲しみ

いつもいつも奥歯に痛みやトラブルが生じて歯科へ行くたびに、まったく自覚していなかった悲しみが溢れだしてくる。奥深い暗闇にひそんでいた悲しみはとても静かだけれど、すべてを覆ってしまうほどに大きい。 しんしんとひたすら悲しい。幼少期の記憶だろうかとか、感じないふりをしていたいつかの感情だろうかと考えたりもしたけれど、どんな理由よりもまず先に悲しみがそこにあるので、流れ出すままただ受け入れている。 昨日は、自分がまるで空気の抜けた風船のように感じられ、立っているのも辛かったので、ひたすら眠った。今日は食事をし、洗濯をして、さくらの散歩に出かけられるほどにはなった。しかし、変わらずにしんしんとただ悲しい。わけもなく涙が流れる。抑えずに、解釈もせず、このままじっとつきあっていく。…