久米島、比屋定バンタ
バンタとは断崖を指す沖縄の言葉だそうだ。比屋定バンタは島の北東部、約2kmに渡って続く高さ200mの断崖絶壁の上にある。展望台からは、ハテの浜はもちろんのこと、さらに遠方の渡名喜島や、粟国島、慶良間諸島まで見渡すことができる。 久米島の海は、サンゴ礁特有のターコイズブルーやエメラルドグリーンだけでなく、深いところに現れる鮮やかな青色が実に美しく、濃密な緑とのコントラストが印象的だ。…
バンタとは断崖を指す沖縄の言葉だそうだ。比屋定バンタは島の北東部、約2kmに渡って続く高さ200mの断崖絶壁の上にある。展望台からは、ハテの浜はもちろんのこと、さらに遠方の渡名喜島や、粟国島、慶良間諸島まで見渡すことができる。 久米島の海は、サンゴ礁特有のターコイズブルーやエメラルドグリーンだけでなく、深いところに現れる鮮やかな青色が実に美しく、濃密な緑とのコントラストが印象的だ。…
久米島の北側にある大和泊海岸には、「ミーフガー」と呼ばれる奇岩が聳えたっている。一見すると巨大な岩に穴が空いているように見えるが、海側の琉球石灰岩と陸側の凝灰角礫岩が、約400万年前にぶつかって形成されたといわれている。 火山活動が作り出した特徴的な形をした岩と、青い海と空、そして濃淡さまざまな緑に囲まれた、不思議と居心地のいい静かな場所。…
シンリ浜は久米島の西側、久米島空港の近くに位置する浜で、すぐ沖にある環礁によってラグーンが形成されている。私は昨年も今年も、この浜に面したホテルに滞在した。いわゆる繁華街(といっても久米島の繁華街は小さくてのんびりしているが)からは離れた静かなエリアで、ベランダからはいつでもこの浜を見ることができる点が気に入っている。日毎、時間毎に変化する海と空は、どれだけ眺めていても飽きることがない。…
久米島の南西部にあるアーラ浜は、珊瑚や貝殻に覆われていて、足を踏み出すたびにカラカラと音が鳴り、波が寄せては返すたびにシャラシャラとした音が響く。 すぐそばにはアーラ岳がそびえ、ある人の話によると、ここは海の神と山の神が出会う/ぶつかる場所だという。周囲を山に囲まれているためか、人の気配の少ない静かな浜で、昨年初めて訪れた時にすっかり気に入ってしまった場所のひとつだ。 0:00 /0:33 1×…
久米島、畳石。約600万年前の火山活動によって形成された柱状節理の断面が、波浪によって侵食されて、現在のような地形が作り出されている。 ここは、数年前に見た夢の中で訪れた場所によく似ている。初めて畳石の写真を目にした時には、「え!」と思わず声をあげて驚いたほどだった。その夢の中では、浜辺に無数に並んだ六角形の石のひとつひとつの真ん中に、現地の神である半人半魚の化石のような形/紋章が浮かび上がっていた。 石畳の岩も、中心部が少し盛り上がっていて、やっぱり夢で見た光景によく似ている。…
久米島滞在2日目の夜に訪れた シマバルようじ で、お店を切り盛りする兄弟のお母様が親切に話しかけてくださり、話の流れの中で私の絵のポストカードをお渡ししたところ、お土産にと揚げたての天ぷらまでいただいた。パッケージの上には、食べ物をマジムン(魔物)から護るというサングヮーという魔除けも載っていた。 「シマバルようじ」は平成3年3月3日に兄弟妹の3人でオープンされたそうで、祖母・母・私と3代続けて誕生日が雛祭りの身としては、一度訪ねてみたいお店だった。店内は大盛況でほぼ満席だったが、たまたまカウンター席のみ空いていたので、無事に入店することができた。 お店を運営されている兄弟のお父様は陶芸家で、山の上にある一軒家で やちむん土炎房 という工房を長年営んでおられると教えてもらった。お母様から「一度いらしてください」と言ってもらい、後日改めて訪問した。工房の庭は、はての浜も見渡せるほど眺めがよく、風通しのいい畳敷きの工房でお母様とぽつりぽつりと言葉を交わしながら、しばし穏やかな心地よい時間を過ごした。…
久米島では、どこを運転していても思わずはっとするような眺めに出くわすことが多くて、目的地へ向かう途中に何度も車を停めては、つい写真を撮りたくなってしまう。…
久米島、比屋定、「熱帯魚の家」と名付けられた海岸。ここでは潮溜りに集まったたくさんの熱帯魚を見ることができる。 この日は太陽の光がひときわ強く、キラキラと眩しく輝く水面の下、鮮やかな色をした魚たちが泳ぎまわっているのが見えた(水面を写した写真の中の鮮やかな青い物体はすべておそらくルリスズメダイ)。 昨年ここを訪れた時もそうだったが、今年も私以外には誰もおらず、波と風の音に包まれて、ゆらゆらと煌めきながら美しいグラデーションを描く水面をしばらく眺めつづけた。 0:00 /0:18 1×…